恵まれた環境があっても、力を発揮しにくい時期がある命

四柱推命鑑定

頑張っていないわけじゃない。
甘えているつもりもない。

それでも、なぜか続かない。なぜか決められない。

今回は、
「恵まれた環境があっても、力を発揮しにくい時期がある命式」の一例です。

自営業の家庭に育ち、
やりたいことがあれば、ある程度のサポートを受けられる環境にいました。
いわゆる「恵まれている側」からのスタートです。

習い事もさせてもらい、
親のすすめでゴルフ部に入部。
さらに個人レッスンの支援まで受けていました。

しかし、
ゴルフ部もレッスンも途中で辞めています。

当時は、

「やる気がない」
「根性がない」

と周囲から見られたかもしれません。

ですが命式をみると、
そこには別の理由が見えてきます。

その後も、
親のすすめで歯学部に進学しますが中退。

進路を変え、
芸能関係の専門学校へ進学・卒業しました。

専門学校時代の仲間と一緒に上京し、
アルバイトをしながら芸能事務所の研修生になります。

ところが実際は、
レッスン料だけを支払い続ける形となり、
仕事にはつながらず、
アルバイト生活が続きました。

やがて、
一緒に行動していた仲間との間で金銭トラブルが発生します。

この問題には両親が介入し、
一度は解決しました。

ところがその後も、
なぜか同じ仲間と再び行動を共にするようになります。

当然、両親は反対しますが、
本人は反発し、
仲間とYouTube活動を始めます。

この出来事をきっかけに、
親とは疎遠な関係になっていきました。

一方で、
近くに住む兄弟が、

「簿記の資格を取ってみたら?
仕事を紹介できるかもしれないよ」

とアドバイスします。

本人も独学で勉強を始めましたが、
現在も続いているかは不明で、
まだ試験は受けていません。


命式を詠む

 時 日 月 年
 戊 癸 己 乙

 午 丑 丑 亥

五行に置き換えると、

戊・癸・己・乙
→ 山・雨・畑・花
(土・水・土・木)

午・丑・丑・亥
→ 灯・畑・畑・川
(火・土・土・水)


なぜ環境に恵まれていても不安定になりやすいのか

注目したいのは、
地支の「丑・丑・亥」です。

寒の勢力が非常に強く、
せっかくある「暖(午)」の力が、
打ち消されやすい配置になっています。

この命式は、

人生の前半ほど
寒のエネルギーの影響を受けやすく、

・気持ちはあっても行動に熱が乗りにくい

・動き出しても持続しにくい

という形になりやすい命式です。


自由業向きか、安定した職業向きか

この人が本来持っている資質は、

・乙(花)=表現力・柔軟さ

・己(畑)=実務力・現実処理力

・戊(山)=責任感・社会性

です。

本来はこの三つを育てていきたい命式です。ただ、
先ほどお伝えした通り、

若い時期ほど力を発揮しにくく、
結果として苦労する方向へ流れやすい傾向があります。

そのため、

「自分は何をしたいのか分からない」

「一度決めても、また迷ってしまう」

という状態に入りやすくなります。

これは、
意志が弱いからではありません。

地支にある
丑・丑・亥という
“寒の構造”が、

行動の火を消しやすいからです。


好きで稼ぐより、「好きはライフワーク」に

この命式は、

「好きなことで収入を得る」よりも、

「好きなことはライフワークとして持つ」

ほうが心は安定しやすいタイプです。

恋人になると、
いつか別れが訪れることもある。

けれど友達なら、
長く関係を続けられる。

この命式にとって
「好きなこととの距離感」も、
それに少し似ています。

好きなことを無理に仕事へ変えようとするより、

人生を彩る大切な存在として持ち続けるほうが、
結果的に長く付き合っていけるのです。


本当のポイントは「火を無理に強めない」こと

火が不安定なため、

無理に頑張り続けると、
この命の場合は
心身の消耗につながりやすくなります。

だからこそ、

「表現の星」である乙を、
まずは安定して育ててあげること。

そのほうが、
本人の心はずっと楽になります。


この命の“救い”は兄弟

この命式の大きな救いは、
兄弟の存在です。

兄弟は、

「簿記をやってみたら?
仕事を紹介できるかもしれないよ」

と、現実的なルートを提示しています。

これは命式的にも、
かなり正しい助け舟です。

本人がこの流れに乗れるかどうかが、
今後の安定を大きく左右していくでしょう。

では、この命式は年齢を重ねるとどう変化していくのでしょうか。

②では、
大運の流れと人生後半の可能性について見ていきます。

―――
②へ続く